家事やデスクワーク、車の運転などで腰が痛くなること多いですよね。
腰痛と言っても人それぞれ痛み方や痛む場所が違ったりします。
今回は左腰が痛くなる人について。
いつも左ばかり腰が痛い・・・
左側だけいつも腰が痛くなる・・・・
といった方意外と多いと思います。
でも左側だけ痛みが出る原因ってあるんですよ。原因がわかれば、それにあった対処法をやっていけばいいわけですからね。
ではなぜ左側だけなのか、腰全体ではなく左側?といった疑問、原因を歪み直し13年のエキスパートの吉田がお伝えしていきたいと思います。
左側だけ腰が痛くなる原因は4つあります。
①「体の歪み」
②「筋肉の炎症」
③「神経の圧迫」
④「内臓から」
です。
大事なポイントは左側の腰がどういう時に痛むのか?!なんです。
体を動かした時に痛むのか?ある動作で痛むのか?
じっとしている安静時、就寝時でも痛むのか?
ということ。これによってだいたいの判別が付きます。
体を動かした時に痛む⇒①「体の歪み」、②「筋肉の炎症」③「神経の圧迫」
じっとしている安静時でも痛む⇒④「内臓から」
というケースが多いです。当然例外もありますので注意が必要です。
痛みが日に日に急激にひどくなってきてる。といった場合はまず病院で検査をされることをオススメします。
それでは順番に解説していきたいと思います。
①体のゆがみが原因!
私たちは日常生活で体を偏って使っています。
●イスに座っている時、右足ばかり上にして組んでいる
●横座りをする時いつも同じ側ばかり
●立っている時いつも同じ側へ重心をかけている
●ゴルフなどスポーツで非対称性な体の使い方をしている
●いつも同じ側の肩にカバンを掛けている
など、左右の手足を偏って使っているのです。こうした使い方をしていると、左右の筋肉のバランスが崩れ、片方だけの筋肉が緊張し引っ張られ、そこに痛みやコリなどの不調が起きるのです。
バランスが取れていて、されほど歪んでいない体は、腰痛を感じても、腰の全体や中央が痛くなるはずです。
ところが、体のバランスがおかしい、歪んでいると左右のどちらかに痛みがでるものです。
なので、左側だけ腰が痛む場合のほとんどがこの「体のゆがみ」が原因しているのです。
マッサージなどで左側の腰だけを揉んでほぐしても、この体のゆがみを直さなければ痛みは根本的には改善していかないんです。
②筋肉の炎症が原因!
ギックリ腰の場合
ギックリ腰とは腰の筋肉、筋膜や靭帯の炎症。捻挫みたいなものです。
重いものを持ってから左の腰が痛くなってきた・・・・
ものを拾おうと前かがみになってから左腰が痛くなってきた・・・・
体をねじってた時、左腰が痛くなってきた・・・・
といった場合、ギックリ腰が原因していると言えます。
ギックリ腰なので、安静にしていれば2~3日で徐々に痛みが軽減されていきます。ただ何回もギックリ腰を起こしたり、ひどいギックリ腰を起こすとヘルニアに移行するケースもありますので注意が必要です。
ギックリ腰を起こす原因はやはり体のゆがみ、偏った体の使い方からきますので、体のゆがみを直すことが根本治療につながるのです。
スポーツによる筋肉の炎症
サッカーや野球やゴルフといった様々なスポーツで急激に体をひねったり、ねじったりすることで筋肉が急に引っ張られます。柔軟性がない、縮こまった筋肉が一気に引っ張られると当然筋肉は傷つき炎症をおこしてしまいます。
実は最近、私も草野球で左腰の筋肉をいためてしまい1か月くらい左の腰が痛かったのです(笑)
この写真、左の腰を痛めた時のものです。左の腰の部分が炎症で赤くなっているのがわかりますよね。
痛みのせいでこれだけ歪んでしまってます。
このスポーツによる筋肉の炎症も体のゆがみを正せば、左腰の痛みも早く回復していきます。
③神経の圧迫が原因!
腰椎(背骨の腰の部分)には神経根が出ていて何らかの原因で右側の神経根が圧迫を受けると、右の腰~殿部(お尻)の痛みが出てしまいます。
特に腰椎椎間板ヘルニアなどの場合、腰椎4~5番、腰椎5~仙骨1番の左側の神経根がヘルニアによる圧迫を受けると左の腰~殿部(お尻)の痛みが出ます。多くの場合、ヘルニアは足の痛みやしびれといった「坐骨神経痛」も同時に併発するのですが、腰の痛みだけ出る場合もあるのです。
ヘルニアも「体のゆがみ」が原因していますので、体のゆがみを直すことが根本治療になるのです。手術でヘルニア除去手術を受けてもまた再発したというケースは原因を治していないからと言えるでしょう。
④内臓が原因!
腎臓が原因
腎臓はちょうど腰の位置、あばら骨の下辺りにあり左右2個あります。
腎機能が低下するあるいは疲れてくると、腎臓が炎症を起こし腫れたりすることで、腎臓を覆っている腎被膜が引っ張られ痛みがでてしまいます。
左の腎臓に炎症や腫れがおこると、左の脇腹や腰の部分にダルさや痛みを感じてしまうのです。
症状は腰痛だけではなく、むくみやだるさ、貧血といった症状も出るのが特徴です。
膵臓が原因
膵臓は左の上腹、胃や腸の奥、背中に近い位置にあります。
膵臓に炎症が起きたり、ガンができた場合、主に左側の背中に痛みが出ることが多いようですが、腰にかけても痛みがでることもあります。
ただの腰痛と勘違いしてしまうこともあり、他の病気でCTや超音波検査を受けたら膵臓ガンが見つかったということもありえますので、左背中や腰の痛みが継続的に続いている場合は一度内科で検査をする必要があるでしょう。
胃潰瘍
子宮内膜症や子宮筋腫
女性の場合、子宮内膜症や子宮筋腫が原因で左の腰が痛くなるなることもありえます。
子宮内膜症
子宮内膜症とは、子宮内膜は通常子宮の内側に作られますが、その組織が子宮から離れた場所に侵入して増殖した状態をいいます。
症状としては、月経痛や下腹部痛、それから腰痛です。
子宮内膜症があると、腰痛がなかなか治りにくいということが少なくないようです。
子宮筋腫
子宮筋腫とは子宮の筋肉が変化した良性腫瘍のことをいいます。
子宮筋腫が大きくなってくると、月経量が増え、生理痛もひどくなるのが特徴です。
子宮筋腫がかなり大きくなってくると、背骨や神経を圧迫してしまい腰痛を感じる人が少なくありません。鈍痛のような痛みが多いようです。
子宮筋腫は大きくなりすぎると、手術で子宮全摘になる可能性もあるので、これらの症状がある方は早めに婦人科を受診しましょう。
卵巣のう腫や卵巣がん
卵巣のう腫
卵巣のう腫とは、卵巣にできる腫瘍の中で、悪性ではないものを指した総称です。
自覚症状としてはあまりないのですが、腫瘍がこぶしぐらいの大きさになると、月経時の激しい痛みや腰痛、下腹部痛、便秘、頻尿といった症状がでるようです。
腰痛と下腹部痛などを感じ、なかなか治らないようでしたら検査してみて下さい。
卵巣がん
卵巣にできた腫瘍(ガン)が大きくなることで神経を圧迫して腰痛が起こります。
ガンが卵巣で大きくならずに腹膜などに転移して腹水や胸水が溜まることによって腹部が大きくなり、腰痛を引き起こすこともあります。
内臓が原因の場合は、体を動かすなどの動作時の痛みというよりじっとしている時など安静時に痛みや鈍痛が現れことが多いです。常に痛みがあったり、痛みが日に日に増していく場合は早急に病院で検査を受けるようにしましょう。
まとめ
左の腰ばかり痛いのは何が原因しているのか気になりますよね。
切り分けのポイントとして・・・・
どういう時にどう痛むか??が大事なんです。
◎体を動かしたり、歩いたり、立ったり座ったりの動作で左側の腰が痛む場合、
⇒体の歪み、筋肉の炎症、神経の圧迫といったものから。
◎安静にしても痛い、寝ていても鈍痛があったりする場合、
⇒内蔵(膵臓や腎臓、子宮など)が原因している。
ことが多いです。ただ、当然一概にはいえません。当てはまらいないケースはあります。
痛みが日に日に痛くなる場合は一度病院で検査をされることをお勧めします。
それから体を動かした時に左腰が痛む場合は・・・・
筋肉の炎症、神経の圧迫の原因は「体の歪み」にあるのです。
左の腰が痛い、腰が痛くなるのはいつも左の人は何故か?
それは、「右重心」だからです!
立ってる時、いつも右足に体重をかけている。
歩いている時、右足に重心をかける割合が強い、右足ばかりで蹴りあげている。
右の太ももが太い・・・・
右の外反母趾がひどい・・・
といった方が多いのです。
右足重心になり、骨盤や背骨の腰の部分である腰椎(ようつい)を支えている筋肉の左右の引っ張りに違いが出て腰椎が左へ回旋し曲がります。その結果、左側の神経根を圧迫しやすくなり左側の腰が痛くなりやすいのです。
なので、体のゆがみを直し、重心が真ん中にくるようそろえていく必要があるのです。
そうすると、立っているときに右左均等に体重をかけられる状態になってきます。
その結果、左側だけ腰が痛いということがなくなってくるんですね。
左腰が痛くならないようにするためには・・・
右足重心になるから左腰に痛みが出てしまう
ということは、右足に重心をかけるクセを直していく意識をしていく必要があります。
なるべく、左足にも重心をかけるようにしていきましょう。
座っている時も、右側ばかりに重心をかけず、左右均等に坐骨に重みがかかるよう意識してくださいね。
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