肩がよくこる・・・
腕から手にかけてしびれている・・・・
腕がだるい・・・
といった症状の方、意外と多いのではないでしょうか?
レントゲン検査でも骨には異常ない、ヘルニアでもない、検査では異常ないのに手や腕がしびれる・・・・
といった場合、「胸郭出口症候群」といった疾患が考えられます。
ここでは、この「胸郭出口症候群」について、原因や症状、治療法などについて、歪み治し一筋12年の私、吉田がわかりやすく解説していきたいと思います。
胸郭出口症候群とは・・・・
出展:http://homepage2.nifty.com/koto-orthopaedics/tos.html
上のイラストは右首から肩にかけての筋肉、血管(動脈・静脈)、神経を表しています。
鎖骨の下を神経、血管(動脈と静脈)が通っているのがわかります。
鎖骨の下から腕の付け根にかけてを胸郭出口といい、ココが筋肉によって神経や血管が圧迫を受けてしまい、肩こりや腕、手にかけてしびれやだるさといった症状が出ることを「胸郭出口症候群」といいます。
赤い丸は圧迫を受けやすい場所で、首付近の前斜角筋と中斜角筋による筋肉の腕神経叢(腕の神経)への圧迫、小胸筋による腕神経叢への圧迫の2箇所です。
胸郭出口症候群かどうかの自分でできるテスト
両腕を上げ、肘を90度ぐらい曲げた状態を続けると、血行障害が起こり、手のひらが真っ白になったり、しびれやだるさといった症状が出ることが多いです。
原因
原因はいくつかありますので、順番にお伝えしていきますね。
なで肩
まず、一番多いケースは、「なで肩」。女性に多いタイプですね。
なで肩は、腕を支える筋肉が弱く、腕が重力によって下へ引っ張られることで、血管や神経が圧迫を受けやすくなるのです。
猫背で巻き肩
猫背になると、どうしても両肩が巻き込んでしまいます。
その結果、小胸筋が緊張し、血管や神経が圧迫されてしまい症状がでるのです。
小胸筋や斜角筋を鍛えて起こる場合
男性に多いタイプ。
ジムなどで筋トレをして、斜角筋や小胸筋を鍛えて、その結果「胸郭出口症候群」になるケースも有ります。
症状
肩がこる
腕から手にかけてがだるい、しびれを感じる
頭痛やめまい、息苦しい
といった症状がでることが一般的です。
日常生活では・・・
電車でつり革を持っていると腕がしびれる
洗濯物を干している時に腕がしびれる
また、血管が圧迫を受けるため、血流障害が起こり、手が真っ白になり冷感を感じることもあります。
治療法
一般的には、肩こりが出ている肩、だるさやしびれが出ている腕周りをマッサージする、消炎鎮痛剤を飲む、姿勢を良くする矯正ベルトを使う等色々あるのですが、全て対症療法なのです。
胸郭出口症候群は、なで肩や猫背による巻き肩から起こりますので、姿勢を改善し、なで肩や猫背を直していくということが根本的な改善といえます。
ストレートネックや猫背を改善させるため、背骨をS字カーブに戻し、筋肉に正しい位置を学習させる必要があります。
猫背、巻き肩、なで肩というのは筋肉が間違った形で学習してしまった結果なのです。(なで肩の場合、生まれつきというケースもありますが)
筋肉にアプローチして、正しい動きを学習させることで猫背や巻き肩、なで肩が改善されていくのです。
胸郭出口症候群の方に多いゆがみの特徴
猫背
巻き肩
ストレートネック
骨盤の後傾
まとめ
胸郭出口症候群とは
鎖骨の下から腕の付け根にかけてを胸郭出口といい、ココが筋肉によって神経や血管が圧迫を受けてしまい、肩こりや腕、手にかけてしびれやだるさといった症状が出ることをいいます。
原因
①なで肩
②猫背で巻き肩
③小胸筋や斜角筋を鍛えて起こる場合
症状
①肩がこる
②腕から手にかけてがだるい、しびれを感じる
③頭痛やめまい、息苦しい
治療法
対症療法ではなく、姿勢を改善し、なで肩や猫背を直していくということが根本的に改善していくことが大事
ゆがみの特徴
①猫背
②巻き肩
③ストレートネック
④骨盤の後傾