「ゴルフで腰が痛くなった」という経験ないですか?
練習へ行ったけど20~30球ぐらいで腰が痛くなりやめた・・・・
ゴルフのラウンドで腰が痛くてプレーにならなかった・・・・
ラウンドの翌日にいつも腰が痛くなる・・・・
パターで腰が痛くなる・・・・
かがんでボールを拾い上げるのがつらい・・・・
ゴルフをしたいけど腰が痛くて出来ない・・・・
といった方多いんじゃないでしょうか。
かくいう私も元ヘルニア患者ですが、ゴルフが好きで月1回はラウンドしています。
でも、ゴルフでなぜ腰が痛くなるのか?腰が痛くならないようにするには?
といったところを知ればゴルフするのも怖くなくなるのです。
大好きなゴルフが腰痛のためにできないのは悲しいですから。
体のゆがみ直し一筋12年の院長自身がゴルフの練習やラウンドで体験した腰痛予防法や対処法などをご紹介していきたいと思います。
ゴルフで腰痛になるのはなぜ?
ゴルフというスポーツになぜ腰痛がつきものなのか?ゴルフと他のスポーツの違いや体の使い方といった視点からその原因を探っていきたいと思います。
ゴルフは非対称性なスポーツ
ゴルフ、野球やテニスといった球技系のスポーツは必ず同じ側、利き腕(手)を使ったスポーツですよね。
特にゴルフのスイング動作は右利きなら右から左へ体をねじりますよね。しかも急激に。
ということは同じ筋肉ばかり酷使して体のバランスが崩れてしまいます。
右利きのゴルファーは特に左側の脊柱起立筋や殿部の筋肉が縮み、左右の筋肉のバランスが崩れ骨盤や腰椎(背骨の腰の部分)のゆがみに繋がります。
その結果、左や右といった片方だけの腰痛を引き起こす原因になるのです。
準備体操不足
練習やラウンド前にしっかり全身の筋肉を緩めてますか?
腰を回す筋肉、体を曲げる腹筋や体を起こす背筋など。
急激なスイングで縮こまった筋肉を引き伸ばすことで、筋肉は傷つけられ、炎症を起こし痛みとなって現れます。
特に冬の寒い時期は体が固くなってしまっているので、そのような状態でフルスイングは腰痛の原因になってしまいます。
ラウンド中カートに乗りあまり歩かない
野球をして腰痛になったと言うのはゴルフほど聞かないですよね。
野球の場合、バッティングで腰を回転させ一方へねじりますよね。でも、走塁や守備で走ったりして全身の筋肉を使います。
走ったり歩いたりすることで偏って使われた筋肉のバランスを修正しているのです。
ところが、ゴルフはティーショットした後はすぐにカートに乗ります。2打目も打った後はまたカートに乗るといった具合に歩いて全身の筋肉を使うことが少ないので、バランスを修正されることなく崩れたままになってしまうのです。
練習場で腰が痛くなる方は・・・・
ラウンドではさほど腰痛にはならないが、練習場ではもっぱら腰が痛くなるケースはまさしくコレです。練習場ではひたすら同じ場所で腰を100回、200回と一方向へねじるわけですからね。
長時間の運転
腰痛持ちの方はわかると思いますが、車の運転は腰に悪いんですね。
1時間以上運転や同乗していると、腰の筋肉も血流が悪くなり縮こまります。そういった状態であまり準備体操もせずラウンドに臨むと腰の状態は悪くなります。
運転の後は体操などで腰回りの筋肉を伸ばしてあげる必要があるんです。
どうすれば腰痛にならないのか?
反対に素振りをする
先日、茨木カントリーで行われた「ダイヤモンドカップ」を見に行ったのですが、片山晋呉はスイング後にコレでもかというぐらい反対に素振りをしていました。この逆素振りは有名で見たことあると思います。
これは左右対称性やバランスを意識しての動作だと思います。
反対に素振りをすることで偏って使った筋肉を修正し、バランスを戻しているんのですね。さすが「片山晋呉」!
ですから、私達アマチュアも筋肉バランスを考えて練習後やティーショットなどで待っている間に反対の素振りをすることが大事なんです。
体のケアや腰痛予防を考えると反対に素振りをすることが絶対にオススメです。
筋肉が温まってからフルスイングする
これは先程も触れましたが、筋肉が縮こまっている状態でフルスイングすればどうなるかわかりますよね。
朝一番のティーショットや練習でいきなりフルスイングして腰を痛めてしまうケースです。
腰を痛めないためにも、練習前やラウンド前には必ず体操やストレッチで腰や全身の筋肉を緩めて筋肉が温まった状態でスイングするようにしましょう。
体操やストレッチをして、「体が温もってきた」と感じたらOKでしょう。
腰を温める
足腰が冷えると、腰の痛みが出やすくなります。
冬のゴルフは冷えとの戦いです。特に朝方はかなり冷え込みます。
しっかり防寒対策をして足腰を冷やさないようにすることが腰痛予防になります。
カイロを腰に貼って、冷やさないようにしましょう。
体のバランスを整える、ゆがみを直す
反対に素振りしたり、準備体操をしっかりしても腰痛が変わらない場合があります。
そういったケースは・・・・
体のねじれや歪みが大幅に出てしまっている
軽度の脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアといった骨に異常がある
ということがあります。
これらのケースは相当痛みも出ています。
なので、まずゴルフをストップして、しっかりと体のゆがみを直しましょう。
そうすれば、また思い存分ゴルフを楽しめるようになります。
施術で左右の手と足を動かす筋肉を調整し、揃えることで骨盤や腰椎といった骨のゆがみが改善していきます。その結果腰痛も出にくく、痛みを感じにくい体へと変わっていくのです。
当院で体のゆがみを直してゴルフができるようになった方を紹介します。
右腰の痛みでゴルフの練習ができない・・・・(67歳Hさま、大阪府豊中市在住)
施術前、立位
長時間座っていて立ち上がるときの腰の痛みとゴルフの練習で30球ぐらい打つと腰が痛くてつらいという症状で来院されました。
早速、体のゆがみを見ていくと・・・・・
明らかに右に体が傾いています。これは重心がズレてしまっている状態です。
重心がズレることで腰椎(背骨の腰の部分)が曲がり、腰の痛みが出てしまっています。
施術前、殿屈検査®
うつ伏せで左右どちらの足に重心がかかっているかの検査です。
右がよく曲がり、左足が曲がりが悪く抵抗が出ています。
これは太もも前面の筋肉(大腿四頭筋)に左右差が出ている状態です。この筋肉は腰椎4~仙骨2番から出ている坐骨神経支配を受けているので腰椎、仙骨に異常が出ていていることがわかります。
また、右足が右方向に流れていますよね。これは骨盤が右へねじれている証拠なのです。
腰椎の曲がりと骨盤のねじれが原因で腰痛が出ているということが検査でわかります。
施術前、手のバンザイ検査®
肩関節の動き、肩甲骨の左右差をみる検査です。
右と左の手の上がり方が違っているのがわかります。右手は肘が伸びてよく上がっています。ところが、左手は肘が曲がり伸びが悪いですね。手を動かすときに働く筋肉の伸び縮みに左右差が出ているということなんです。
この左右の手の上がり方の違いが「腰痛」と関係しているのです。
例えば、「広背筋」という筋肉。
下の図をご覧ください!
腕の付け根から腰椎と骨盤に向かって付いていますよね?
左右の手の上がり方が違うということは、この広背筋という筋肉の伸び縮みに左右差がでているということなんです。
で、この広背筋が縮んでしまうと、手が上がりにくくなり、腰椎や骨盤も引っ張られ歪んでしまうのです。
その結果、「腰が痛い・・・・」といった症状がでてしまうのです。
施術後、殿屈検査®
施術前は右足が右へ大きく流れ、曲がり具合に左右差があったのが、施術後足が右へ流れなくなり、左足がよく曲がるようになり、左右対称性に機能するようになりました。
このように両足が対称性に揃うことで、「骨盤のねじれ」、「腰椎の曲がり」がなくなったことがわかります。
施術後、手のバンザイ検査®
施術前は左手が伸びていなかったのですが、施術後左右の手の伸び具合が揃い、左右対称性に機能してきました。
このように左右の手が揃うことで、広背筋といった筋肉の左右の伸び縮みも揃い、骨盤のねじれや腰椎の曲がりが元の正しい形に戻ってくるのです。
施術後、立位
施術により右への傾きがだいぶ改善され、重心が真ん中へ寄ってきました。あと、右肩が下がっていたのも改善され、肩のバランスも良くなっています。
重心が真ん中へ来ることにより、腰の筋肉への負荷がかなり軽減されその結果「腰痛」がでにくくなるのです。
その後の経過
5,6回の施術で長時間座っていて立ち上がるときの腰痛がなくなってきたとのこと。
また、ゴルフの練習で80球ぐらい打っても腰に痛みを感じなくなられました。ラウンド中はパターやボールを拾うときに腰が痛かったのがなくなったとのことです。
10回の施術ですっかりラウンドでの腰への不安はなくなり、練習もしっかりできるようになられました。もちろん日常生活での腰痛も感じなくなったとのことです。