膝が痛いのはつらいですよね。
階段の登り降りが痛い・・・・
歩いたり、体重がかかると痛い・・・・
正座が出来ない・・・・
しゃがんだり、和式便所ができない・・・・
という具合に日常生活に色々と支障がきたします。
ここでは、膝の痛みの種類、原因、対処法、予防法をしんそう的観点からみて解説していきたいと思います。
膝の痛みの種類
膝の痛みは色々あります。
「変形性膝関節症」といった加齢による関節軟骨がすり減ることでおこる膝の痛み
半月板や靭帯の損傷による膝の痛み、
「オスグット・シュラッター病」などの成長痛による膝の痛み
ここでは、年齢とともに膝関節のクッションの役目をする軟骨がすり減って、骨と骨が擦れ合うことで炎症が起こり、痛みがでる「変形性膝関節症」について解説していきます。
膝の痛みの原因
膝の痛みで整形外科へ行き、レントゲンを撮るとほとんどの場合、「変形性膝関節症」と診断されます。特に50代以降の女性の方に多いです。
では、加齢で全ての人が膝が変形していくかと言うとそうではありませんよね。
膝に痛みがある方は、O脚やX脚といった膝関節のねじれや歪みがあるからなんです。
O脚 X脚 正常
膝の痛みが出るのは、膝の内側、あるいは膝のお皿の外側が多いですが、重心がある部分に偏ってかかっているのです。
O脚の場合、重心が内側の膝にかかるので、内側の膝に痛みが出やすい
X脚の場合、重心が外側の膝にかかるので、外側の膝に痛みが出やすい
また、一見O脚やX脚に見えない場合でも、膝のねじれが出ている場合は多いです。
歩いたり、立ったりすることで常に負荷が膝の内側や外側にかかります。関節内の軟骨も部分的にすり減ってきてそこに炎症が起こります。熱を持ち痛みが出るのですが、その炎症を抑えようと関節内に水が溜まり、膝の関節が曲がりにくくなってしまうのです。
膝の痛みの根本はこういった膝のねじれ、ゆがみにあるのです。
この膝のねじれは、膝だけの問題ではなく、股関節や足首のねじれ、重心の偏ったかかり方も関係しているので、からだ全体のねじれやゆがみを直すことが膝の痛みを改善していくポイントとなるんです。
膝の痛みの解決法
膝の痛みの原因は膝のねじれやゆがみにあることをわかって頂いたと思います。
なので、膝の痛みを根本から治すためには、膝のねじれやゆがみを直すことが解決につながります。
膝を曲げ伸ばしする筋肉は太ももにあります。
【太もも前面】膝を伸ばす時に働く筋肉、大腿四頭筋(大腿直筋、中間広筋、内側広筋、外側広筋)
【太もも後面】膝を曲げるときに働く筋肉(ハムストリングス)
なので、膝を曲げ伸ばしする筋肉に左右で引っ張る力が違っていると、膝はねじれてしまいます。
股関節を開いたり、閉じたりするときに働く筋肉も膝と関係しています。
特に足を閉じるときに働く筋肉である、「内転筋」です。
【太もも内側】股関節を閉じるときに働く筋肉(内転筋)
この内転筋の筋肉の左右の違いがあると、膝のねじれが出てしまいます。
膝の痛みを根本から治す為には、「膝のねじれ」を直すことが必要で、「膝のねじれ」を直すためには「太ももの筋肉を左右対称性に揃える」必要があるのですね。
また、膝だけではなく、重心といったからだ全体のバランスも関係するので、全体のゆがみを直すことが膝の痛みを根本から解消するために必要なのです。
当院での膝の痛みの解決法
膝のねじれ、からだ全体のゆがみを直していくことが膝痛の根本改善になるので、しんそう療方では「左右の手足を動かす筋肉」が均等に働くように調整していきます。
まず、膝の痛みが出ている体にどのようなゆがみがあるかを検査でみていきます。
太ももの筋肉(ハムストリングスや大腿四頭筋)の左右の違いをみる検査
®®※結果には個人差があります
手をバンザイした時に働く筋肉の左右の違いをみる検査
®®※結果には個人差があります
このように施術前は手と足を動かす筋肉の左右に違いが出ています。
これが膝の痛みの原因なのです。
これを施術で揃えていくことで「膝のねじれ」が改善され、膝の痛みが徐々になくなっていくのです。
また、ゆがみが取れてバランスの良い体にクセ付いていくと、痛みが出にくい体にも変わっていきます。
施術前の正座と施術後の正座
※結果には個人差があります
施術前は、膝を曲げるのがとにかく痛く正座ができなかったのが、施術後には正座ができるようになりました。これは、太ももの筋肉の左右が揃い、膝のねじれが取れたからなのです!
この方の感想です
※個人の感想であり、その効果を保証するものではありません
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ひざの痛みの予防法
膝の痛みの原因は、膝のねじれ、からだ全体のゆがみが大きく関係しています。
なので、
膝がねじれない・・・
からだ全体がゆがまない・・・・
ようにしていけばいいのです。
やってはいけない座り方や姿勢!
横すわり
この座り方は、最悪なんですね。最もゆがみをつくる姿勢なんです!
足の関節である「股関節」、「膝関節」、「足首」の3つの関節をねじってしまうのです。
なので、膝痛以外に腰痛や股関節痛の原因にもなりますので、ふだん何気なくしている方は即やめましょう。
足を組む
電車で座っている時によく見かけますよね。足を組んでいる姿を。
これは骨盤がゆがんでしまいます。骨盤がゆがむと股関節や膝にも影響してきます。
膝痛の原因にもなるので、やめたほうがいいですね。
同じ側ばかり体重をかける
上の写真のように、無意識にどちらかの足を休めて立っています。
この場合、重心がかかっている足は左足になります。そうすると、必然的に左の膝にも常に重心がかかっている状態ですよね。その結果膝の痛みに繋がることが多いのです。
なので、同じ側ばかり重心をかけるのではなく、反対の足にも意識的にかけるようにしましょう!
足を冷やさない!
足が冷えると、血流が悪くなります。
血液循環が悪くなると、太ももの筋肉や膝周りの筋肉も収縮して膝の痛みにつながってしまいます。
昔から「頭寒足熱」という言葉があるように、足は冷やさないよう心がけましょう!
適度に運動する
そもそも膝が痛いと運動なんかできない!
とおっしゃる方がいると思いますが、
自転車こぎ
水中ウォーキング
なんかは膝の痛みがあってもやりやすい運動だと思いますので、痛みをあまり感じないようでしたらやってみてください。