学校の健康診断で側弯症の疑いがあると言われた・・・
背中が歪んでいる、曲がっていると言われた・・・
レントゲンで背骨が曲がって歪んでいる・・・
鏡で見ると、肩の左右の高さが違う・・・、骨盤の高さが違う・・・
ご自身や子供さんが「側弯症」で悩んでいらっしゃる方は意外と多いと思います。
側弯症といってもその方の年令や側湾の程度などによって、姿勢や症状も違いますよね。
側弯は放って置くと進行が早く、どんどん悪化していくケースもあるので注意が必要です。
早い段階できちんとケアできれば、ひどくならず側弯の角度が軽減していくケースがほとんどです。
あの時にちゃんと対処しておけば良かったと後悔しないためにも、親御さんにも見ていただきたいと思います。
今回は側弯症について、歪み直し16年の吉田が実際の側弯患者さんをみてきた経験から側弯症の原因、改善法、予防などをわかりやすく解説していきたいと思います。
側弯症とは
側弯症とは、「脊柱側弯症」といい、正面から見て背骨が10度以上左右に曲がってしまうことを言います。
側弯症はこの曲がった角度で程度の判断をします。
軽度が10~20度、中程度が20~30度、重度が30度以上になります。
一般的に25~30度ぐらいになると、体につける装具を勧められ、30度以上になると背骨を固定させる手術を行うようです。
子供さんの場合、学校の健康診断で背骨の曲がりを指摘され、側弯の疑いがあって整形外科などの病院へ受診するよう言われることが多いです。
実はうちの次男(小学校4年生)も健康診断で軽度の側弯が見つかりました。
側弯がひどくなってしまうと、背骨が大きく曲がり、肺を圧迫してしまうことで肺活量が低下し呼吸機能の障害につながることもありえます。また、西洋医学では、矯正装具をつけたり、手術を進められることが一般的です。
側弯症の原因
脊柱側弯症は原因がよくわからないといった突発性の側弯症が多く、全体の80%を占めるようです。
また、両親のどちらかが側弯症がある場合、その子供が先天的に側弯症になることもあり、遺伝による先天性側弯症も指摘されています。
ただ、骨が柔らかく十分に発育していない子供の場合、姿勢が悪かったりするとその結果、背骨が歪んでしまい側弯症につながることは大いに考えられるのです。
ゲームをしている悪い姿勢や体をねじってしまう姿勢やクセが「側弯症」を引き起こしてしまうことがあるので、姿勢は特に意識して正しい姿勢へ矯正していくことが大切になるのです。
子供のうちに少しでも早く治したい
側弯を発症する年齢は、10歳までが多く、発症段階が3つに分けられています。
1,乳幼児期側弯症(3歳以前に発症)
2,学童期側弯症(4歳から9歳に発症)
3,思春期側弯症(10歳以降に発症)
その中でも、思春期側弯症の発症頻度が高く、小学校高学年ぐらいから発症するケースが多いです。
10歳~15歳ぐらいまでのやせ型の女の子に多いというデータがあるようで、この時期は骨の成長も著しいので、それに伴い側弯が進行していくケースがあるのです。
側弯の度合いが25度までが軽度
子供は体が柔らかく、骨や筋肉も柔軟性があり、発育途中の段階ですから、少しでも早くにしっかりケアをすることで側弯角度を軽減させ、側弯症を改善できるのです。
側弯症を放っておいて、骨や筋肉の形成が出来上がってしまった大人の段階から治療を開始しても改善できる幅が少なくなってしまいます。
だから、少しでも進行を止め、改善させるためにも親御さんがお子さんの体をしっかりチェックし、治療を始めさせてあげることが大切です。
私の次男も4年生の健康診断でひっかかり、軽度の側弯症の疑いがあると診断されました。
家でゲームしたりユーチューブを見たりしているんですが、とにかく姿勢が悪いんですよね。注意はしてるんですが・・・(汗)
なので、それ以来次男に「ゆがみ直し整体」を小まめにやっています。そのお陰ではじめは正座で背骨がかなり曲がっていたのが今ではわかりにくいぐらいまで改善してきました。
側弯症は「ゆがみ治し整体」で改善できます
今まで側弯症の小学生や中学生を施術してきましたが、回を追うごとに少しずつ側弯の角度が軽減していき改善しています。
これは、やはり子供であるがゆえに筋肉や骨格の柔軟性と元の左右対称生な体に戻ろうとする回復力がよく働くので、姿勢も改善され側弯症も軽減されていくんですね。
当院では、背骨だけをみるのではなく、骨盤や肩甲骨といった骨格全体を正しい位置へ戻していきます。
当然、日常生活での姿勢も非常に重要となります。
なので、ゆがみ治し整体の施術だけではなく、家での正しい姿勢を身に着けていただく指導をおこなっています。
特に座り方が大事。ゆがみを治していくことで正しく座れるようにも変わっていきます!
当院で側弯症を改善した方の改善例
それでは実際に「ゆがみ治し整体」を受けて、側弯症が改善された方を紹介していきましょう。
この方はバレエをやってる中学2年生の女の子で小学校4年生ぐらいから側弯っぽくなってきて、側弯の角度が22度になり、治したいとのことで来院されました。
立位での施術前と施術後
施術前
立った時の状態ですが、右肩が下がっており両肩が巻き込んでいます。
側弯症の特徴として、左右の肩の高さの違いが出てどちらかの肩が下がってしまいます。
施術後
背筋が伸びて両肩が後ろへ来ています。
施術前は右肩が下がっていたのが、上がって左右の高さが揃ってきました。
前屈時の背中の左右差の施術前と施術後
この姿勢が側弯症の検査にもなります。
施術前
左の肩、肩甲骨が盛り上がっており、右腰も高くなっています。
そして背骨が見えていますが、首から背中の曲がりが大きくなっています。
施術後
前屈の角度が違っているためわかりにくくはなりますが、左肩の盛り上がりが少なくなり左右差がだいぶなくなってきました。
右腰の出具合いもマシになっています。
それから背骨の首から背中の曲がりが施術前よりマシになってきています。
座位での施術前と施術後
施術前
肩の高さが違っているのがわかります。右肩が下がっています。
左の骨盤が上がり、左の腕と腰の間が空き、腰のクビレができています。
施術後
肩の左右の高さが揃いました。
それからまだ差はあるものの、両腕と腰との間隔の差が少なくなりました。骨盤の高さの左右差、ゆがみが改善されました。
正座での左右の膝の出具合
施術前
左の膝がずいぶん出ていますよね。これは骨盤がねじれている証拠。
本人さんは気づいていなかったのですが、こんなに膝の左右差がある。側弯は色々なところに左右差が出てしまうのです。
施術後
きれいに両膝がそろっています。
骨盤が整い、ねじれがなくなったからです。骨盤は背骨の土台であり、骨盤が整うと背骨も正しい位置へ戻ってくるのです。
足の左右差を見る検査(殿屈検査R)
手の左右差をみる検査(バンザイ検査R)
まとめ
この方の場合、4回の施術で・・・22度から18度に改善しました。
ちょうど検査が4回目終わった後にあったようで、4度戻ったとのことです。
バレエでも踊っていて、今まで開きにくかった左足が開きやすくなり、手足を動かしやすくなったと実感されていました。
側弯症というのは、日常生活で姿勢が悪かったりするとまた戻りやすくなるので、定期的に施術で整えておく必要があります。
子供の場合、柔軟性もあるので10~15回ぐらい施術するといいクセもついていき側弯が進行しにくくなるんですね。
無痛の歪み治し整体で施術をおこないます
側弯症をチェックしてみましょう
まずはお子さんや自分の体をみて、左右差があるかどうか見てみましょう。
前屈をして左右の背中や肩の違いをみる
左右の背中の盛り上がり具合、差がないかチェックしてみて下さい。
肩甲骨の左右差をみる
左右の肩甲骨の飛び出し具合だったり、盛り上がり具合、肩甲骨の位置の違いをチェックしてみて下さい。
左右の肩の高さの違いをみる
左右の肩の上がり下がりをチェックします。
大きくどちらか下がっていないか見てみて下さい。
側弯症を悪化させないためには・・・
足を組まない
足を組むことで骨盤、背骨が歪んでしまいます。その結果側弯症を助長させることになるのでしないよう気をつけましょう。
横座りしない
地べたに座る時、横すわりをする女性が多いと思います。横すわりは股関節や膝をねじってしまうばかりか、骨盤や背骨もゆがめてしまうので絶対しないほうがいいです。
小さなお子さんはぺちゃんこ座りをしてしまいますが、これも歪ませてしまうのでやめましょう。
骨盤をきちんと立てて座る
椅子の座り方ですが、坐骨が座面に当たるよう座ると骨盤を立てることができます。
反対に骨盤がねてしまうと背骨の自然なS字カーブが失われてしまうので、しっかり骨盤を立てる意識をしましょう。
側弯症は大人になってからではなかなか改善しにくいものなので、少しでも早く子供のうちにしっかりケアしておきましょう!