仕事などでデスクワークや長時間下を向く姿勢が多い人、スマホを長時間する人も首が痛くなったり、だるさを感じることが多いと思います。

特に・・・

うがいをするとき首が痛い!

上を向くと首が痛い!

実は私もそうなんです。

上を向くと、首の付け根が痛く、右手がピリピリ痛みしびれてきます。

かなり改善してきていますが、首と手に症状があります。

私の場合、レントゲンやMRI検査を受けて「ストレートネック」と軽い「椎間板ヘルニア」があると言われました。

仕事がら、下を向くことが多く悪い姿勢になることが多いんですね。

その症状の改善のため色々経験しました。

歪み直し13年の整体師でありながら、頚椎のヘルニアも経験した私、吉田が上を向くと首が痛い原因と解決法をお伝えしていきたいと思います。

 

上を向くと首が痛い5つの原因

①ストレートネック

ストレートネックとは本来反ってカーブしている頸椎(首の骨)が、そのカーブがなくなり真っすぐになってしまった状態をいいます。

ストレートネックになると、頭の位置が肩より前方に来てしまい、5~6キロぐらいある頭を支えている首はその重さ以上の負荷がかかってしまうのです。

スマホの普及で長時間、下を向く姿勢が増えてしまいその結果ストレートネックになってしまうと反りがない分上へ向く動作がつらくなります。

上へ向くと首の付け根が痛い・・・

首が重だるく感じる・・・

といった症状を感じるようになるのです。

②猫背

ストレートネックの方には「猫背」になっている方も多いと思います。

猫背の場合、必然的に首が前方へいきやすくなります。

その結果、首を上に向けると首が痛く感じることが多くなります。

背中が丸くなるということは背中だけに問題があるのではなく、骨盤が寝てしまっていることも関係があります。

なので、骨盤と背骨のゆがみが原因しているということになります。

③頸椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニア

腰のヘルニアはよく聞くと思いますが、首にもヘルニアは起こります。

ヘルニアは骨と骨の間に椎間板というクッションの役割をする組織がありますが、何らかの原因でその椎間板が飛び出て、神経根を圧迫してしまい肩の痛みや手のしびれを引き起こしてしまいます。

ヘルニアが起こる原因として、骨の変形であるストレートネックが関係しています。

ストレートネックと同じで、首を上へ向けると・・・・

首が痛くなってくる

首の付け根あたりに圧迫感を感じる

首のヘルニアで一番わかりやすい症状としては・・・

首を上へ向けると、片方の手や腕がピリピリ痛みを感じ、しびれてくる

例えば、右手がしびれる場合、右側の神経根が圧迫を受けているということになります。

こういった症状がある方は、一度病院でMRI検査をお勧めします。

④変形性頚椎症(へんけいせいけいついしょう)

加齢や日常生活による悪い姿勢が原因で骨と骨の間にある椎間板の水分が少なくなり、狭くなってしまいます。

そういった状態になると、骨に棘(とげ)ができたり、骨が固くなってしまい頸椎(首の骨が)変形してしまいます。これを変形性頚椎症といいます。

症状は・・・

上を向いたり、首を動かすと痛みを感じる

首や肩に痛みを感じる

といったものです。

この変形性頚椎症が進行してしまうと、骨のトゲなどが脊髄や神経根を圧迫してしまい手のしびれや最悪、歩きにくくなるといった症状まで引き起こしてしまうので早い段階での対処が必要です。

⑤頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)

先ほど変形性頚椎症の話をしましたが、この変形性頚椎症が進行してしまい、変形した骨のトゲが頸椎にある神経根を圧迫してしまった状態を「頸椎性神経根症」といいます。

症状は・・・

上を向くと首が痛い、動かしにくい

片方の手や肩がピリピリしびれる

首がだる重い

首や肩の痛み、感覚障害

などがあります。

これも、頸椎椎間板ヘルニアの症状と同じで、片側の腕や手だけに症状が出ることが特徴としてあります。

脊髄まで圧迫があると細かな手の動き(ボタンをとめにくい、箸を持ちにくい)がしにくくなったり、歩行障害がでてしまうこともあります。早めに病院での検査・診断が必要です。

では解決方法とは

上を向くと首が痛くなる原因は、ストレートネックなど頸椎(首の骨)が変形してしまうことからくることをお伝えしました。

ということはその変形した首を完全でなくても少しでも元の正しい位置に戻してあげることが必要になってきます。

整形外科で牽引治療や患部を温めたりしても一時的に良くてもまた元の痛みが出てしまい、いつまで経っても症状が変わらないというケースが多いです。

それは対症療法だからです。

要は「首だけ」しかみていないからです。

首の変形を正さないといけないのですが、実は・・・

背骨や骨盤といった「からだ全体」のゆがみや変形を正さないと改善していかないことが多いのです。

猫背の原因も骨盤が関係しているように、ストレートネックもからだ全体と関係しています。

骨盤が正しい位置に来ることで、首の位置も正され首が動く範囲も広がり、動かしやすくなるのです。

椎間板ヘルニアもストレートネックが原因していることが多いので、背骨や骨盤といったからだ全体を正してあげることで、神経への圧迫が軽減されていくケースは多いです。

当院でゆがみを直し、頸椎椎間板ヘルニアが改善された方

症状:上を向くと、首の違和感としびれを感じる

施術前立位

赤い線にお尻、肩はついていますが、後頭部が離れてしまっています。

これはストレートネックの傾向があります。

それから肩が前へ巻き込んだ状態です。

施術前のしんそう療方による殿屈検査R

当院では「からだ全体の歪み」をみていきますので、足の左右の曲がり具合をみます。

重心の傾き、ズレがわかります。

重心の傾きやズレが、骨盤や背骨をゆがませ、首の痛みやヘルニアの原因にもつながるのです。

施術前のしんそう療方によるバンザイ検査R

首や肩に症状がある方は必ず、左右の手の上がり具合に差が出ています。

この方の場合、左手があがりにくくなっているのがわかります。

このように左右の手が同じように挙がらないということは・・・

頚椎(首)に異常が出ているということがわかります。

というのも、手を挙げる時に働く筋肉(例えば棘上筋、上腕二頭筋や三角筋など)を支配する神経は、頚椎から出ているのです。

 

施術後の殿屈検査R

しんそう療方による施術で足の曲がりが左右対称性に揃ってきました。

足の曲がりが左右揃うことで、骨盤や背骨が正しい位置に戻りやすくなります。

施術後のバンザイ検査R

手の挙がりも左右対称性に揃いました。

手を挙げる時に働く筋肉の伸び縮みが左右そろい、神経を介して頚椎(首)も調整されます。

この結果、首も正しい位置に戻るようになります。

この方の感想

予防

枕で予防

上を向くと首が痛くなる原因は「ストレートネック」にあるので、枕で予防しましょう。

バスタオルを使って簡単にできる枕です。

詳しくは「ストレートネック」についての記事をご覧ください。

ストレートネックを改善させるためにも、枕でカーブができるよう首にあてがってあげるのです。

スマホを見る時の姿勢

スマホを持つ位置が下がってしまうので、下を向いてストレートネックを助長させてしまいます。

なので、スマホを高い位置に持ち、目線が下がらないよう気をつけることです。

骨盤を立てるように座る

 

椅子に座る姿勢が悪いと、骨盤がねてしまい猫背になり、ストレートネックにもなりやすいのです。

なので、意識としてなるべく骨盤を立てるように座ります。

お尻の骨、坐骨が座面にあたるよう座ると骨盤を立てやすくなりますよ。

両肩が巻き込まないよう気をつける

デスクワークなどでついつい猫背になり、両肩が前にきてしまう。

肩が前に来ないように、アゴを引いて少し胸を張った姿勢になると首も後ろにきます。

 

日常生活での姿勢をなるべく意識し、首がストレートにならないよう気をつけましょう!