仰向けで寝ると首が痛い、だるい・・・・

うがいなどで上を向くのがつらい・・・

最近、首が痛くて困っている・・・

頭痛があり集中できない・・・

手がしびれてきた・・・

首から肩にかけてコリがあってつらい

こういった症状がある方は、「ストレートネック」の可能性が高いですよ。

最近、テレビや雑誌でもよく取り上げられており、聞いたことがあると思います。

 

スマホなどを長時間やり続けたり、下を向く姿勢が多かったりすることで、ストレートネックの方が急増しているんです。

実は私(吉田)もストレートネックなんです(-_-;)

ここでは、そもそも「ストレートネック」とは何?!

ストレートネックになるとどんな症状が出てしまうのか?どうすれば良くなるの?

といったところをゆがみ直し専門で13年の院長吉田が自分のストレートネック体験とその対策、それから今までの実際の患者さんを施術してきた経験を踏まえて皆さんにお伝えしていきたいと思います。

「ストレートネック」とはどんな首!?

ストレートネックは言葉とおり、「首が真っすぐになっている」という状態をいいます。

詳しく言いますと、「生理的前弯(ぜんわん)角度が30度以下」になった首の状態

人間の頭はだいたい5~6キロぐらいだと言われています。重い頭を支えているのは首ですが、生理的前弯(カーブ)があることで、頭も重心が前に行くのを防ぎ、背骨全体でうまくバランスを取ってくれるのです。

その結果首や肩の筋肉に負担がかかりません。

ところが長時間下を向く姿勢が長年続いたりすることで、首のカーブが失われてしまい首の骨が変形し、真っ直ぐになってしまい様々な不調や痛みがでてしまうのです。

ストレートネックのチェック方法

ストレートネックかどうかの診断は整形外科でのレントゲン写真でわかります。

すぐにレントゲンが取れないという方に自分でできるチェック方法がありますので、一度お試しください。

チェック1

写真のように天井を見上げるように真上を向いて下さい。

首がスムーズに動き何の違和感もなく真上に向けるかチェックしてみて下さい!

この時に首の後ろ側に痛みを感じたり、圧迫感や違和感を感じるようであれば「ストレートネック」の可能性が高いです。

真上を向いた状態で、片方の手がピリピリ痛くなったり、しびれてきたりすると頚椎(けいつい)椎間板ヘルニアや頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)といった疾患の可能性もあるので、病院での検査をおススメします。

チェック2

次に2つめのチェック法。まずは写真のように壁にもたれてみましょう。

かかと・お尻・肩甲骨・後頭部」がちゃんと壁に引っ付くかチェックしてみて下さい!

この時、後頭部が壁から離れてスキマが空くようでしたら、「ストレートネック」の可能性大です。

首を後ろへ反らさないと後頭部が付かない方も首が前へ突き出てしまっているということなので可能性が強いです。

※あくまで可能性の話なので、ストレートネックかどうか調べたい方は病院でのレントゲン撮影をお願いします。

「ストレートネック」の原因は!?

1,長年の姿勢の悪さ

パソコンでの悪い姿勢

デスクワークなどでパソコンを使うことが多いと思いますが、その時に首が前に突き出た姿勢がクセついてしまっているとストレートネックの原因になります。ついつい夢中になると、画面を覗き込むような姿勢になってしまいますよね。私もパソコンをする時はついこの姿勢になってしまうんです。

必要以上にうつむいてしまうクセがある。

本読んだり、仕事で下を向いて作業したりする姿勢で必要以上に体を丸めて下を向いてしまうクセがある人はストレートネックの原因になりやすいです。

猫背になってしまう

生まれつきや幼少期からのクセで気がついたら猫背になってしまう。

自分でやってみるとわかるのですが、背中を丸めることで自然に首も前に突き出てしまいます。

なので、猫背の人は「ストレートネック」にもなりやすいのです。

2,スマホのしすぎ

ストレートネックは「スマホ首」とも言われるぐらい、スマートフォンの普及とともに急速に増えていると言われています。

博報堂DYグループ・スマートデバイス・ビジネスセンターの「全国スマートフォンユーザー1000人定期調査」のデータによると、スマートフォンの1日の使用時間としては、1時間以上2時間未満が最も多い傾向にあるようです。

しかし、10代や20代といった若い世代では平均利用時間が4時間と若ければ若いほど、スマートフォンに触れ、画面をみているということになります。

正しい姿勢で見ているならともかく、1日何時間もうつむいた姿勢でスマホを見ていれば、首の骨も引っ張られ当然ストレートネックになってしまいますよね。

3,生まれつき生理的前弯の角度が少ない

人間の背骨はいわゆる「S字カーブ」になっており、外圧からの衝撃をうまく吸収しその力を分散させています。

ところが先天的に、つまり、生まれつきこのS字カーブが少ないタイプの人もいます。

首も背骨の一部なので、首の生理的前弯が少ない人がいます。こういうタイプの人はストレートネックにもなりやすいといえます。

 

「ストレートネック」になるとどうなるの?その症状とは

首の痛みやだるさ、

先程、頭の重さは人によりますが、だいたい5~6キロぐらいあるとお話しました。

ストレートネックになることで首の前弯がなくなるので、その重みが首の筋肉にもろに負荷としてかかってくるわけです。

動作としても、「上を向くと首が痛い」、「首が回りにくい」など首を動かすと痛みや違和感が出てきます。

首が常にだるく、しんどいといった症状を感じる人も多いです。

肩こりや頭痛、めまい

ストレートネックで多い症状に頭痛や肩こりがあります。

肩こりと関係する僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉は首から神経が出ています。なので首の変形があると、血液や神経もバランスが悪くなり肩こりの原因になりやすいのです。

首の骨が変形することで脳への血流が悪くなり、頭痛を引き起こすことにつながってしまいます。

ストレートネックの方の中には「めまい」や「ふらつき」を訴える方もいらっしゃいます。

頚椎(けいつい)椎間板ヘルニアや頚椎症性神経根症による手のしびれ

ストレートネックが原因で頚椎(首)椎間板ヘルニアになる方がいらっしゃいます。ちなみに私がそうでした。頚椎6番~7番の間に少しヘルニアが出ている状態でした。

 私のMRI画像です

私の症状は首のだるさと指のしびれでしたが、中には握力の低下や指を動かしにくいといった症状を感じる場合もあります。

ストレートネックは首の本来の生理的前弯、カーブがないので、より骨と骨の間の椎間板に負荷がかかりやすく、ヘルニアになったり、頚椎症性神経根症(けいついせいしょうしんけいこんしょう)になることもあります。

この頚椎症性神経根症とは、加齢や老化が原因で骨が変形し、骨のトゲである骨棘という部分が神経根を圧迫し、手のしびれなどを引き起こす疾患をいいます。

ストレートネックを放置し続けると、こういった手や腕の神経まで圧迫してしまうことにつながるケースもあるのです。

自律神経失調症

自律神経は、循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために、24時間働き続け ている神経で、体の活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に活発に なる副交感神経があります。

特に内臓機能を担う副交感神経は首の部分と仙骨部分からでています。

その首が変形し、ストレートネックになることで副交感神経に影響し自律神経の乱れを招いてしまいます。

その結果、「不眠」や「胃腸の働きの乱れ」、「便秘」、「慢性疲労」といった病院の検査では異常はないが、様々な体の不調が出てしまうことがあります。

「ストレートネック」の改善方法、治し方とは

これから紹介していく方法は実際にストレートネックになった私が色々試して良かった方法です。

この記事を読んでいただいているあなたの参考になればと思います。

ストレートネック改善枕

普段使っている枕ですが、高い枕を使うことで首が真っ直ぐになりやすいんです。

なので、枕を使って生理的前弯を首にクセ付けてあげる方法です。

バスタオル2枚ぐらいを筒状に丸めて作るストレートネック枕が多いのですが、私は上のようにまず、包装紙の芯を使い、その上に保冷シートを巻き、最後にバスタオルを巻いた枕を使っています。

保冷シートがなければ、バスタオル2枚でも良いのですが、私の場合保冷シート分ぐらいがちょうど自分の首の反りに合っていました。

毎日使っていると、芯の部分がヘタってきて交換が必要です(汗)

ちなみに包装紙、保冷シート、バンドはダイソー(100円ショップ)で買ったものです。簡単に作れますよ!

コレを使って半年は経ちますが、首のダルさがマシになってきました。それから普段私は仕事で前かがみや中腰姿勢が多く腰がしんどくなるのですが、起床時の腰が楽になりました。

これは、この枕を使うことで崩れた背骨のS字カーブを寝てる間に修正させてあげているからだと実感しています。慣れないうちは横向き時に違和感を感じますが、それも次第に慣れてくると思います。

オススメですので、是非試してみて下さい。(ただこのストレートネック枕もあくまで個人の感想で、人によっては合わないこともありますのでご了解下さい)

ストレートネックを改善させる体操

自分でストレートネックを改善させる体操を紹介します。

普段ストレートネックの方は、下を向いたりうつむいたりすることが多いので、その反対を意識的にやればいいのです。

このように体の後ろで手を組み、肩甲骨を寄せながら胸を開きます。息を吐きながら、手と顔を上げていきます。

できれば真上を向いて3回ぐらい深呼吸をして下さい。(この時に手がしびれたり、首が痛いようですと上げれるところまでで構いません)

意識としては、首の前側の部分を伸ばすイメージでOKです。

ストレートネックを全身から改善

枕や体操で改善させると言っても、自力では簡単には改善できません。

ストレートネックは首だけではなく、背骨全体のS字カーブを元の状態に戻してあげる必要があるのです。

背骨だけではなく、それを支えている骨盤の歪みも関係しているので、全身を整えることが大切なんですね。

何をやっても変わらない、改善しない方は特にからだ全身を整えることを意識して下さいね。

実際ストレートネックと診断され、改善された来院者様

来院時の症状は・・・首のだるさと違和感右手の感覚異常

立った状態で横から見ると、首が前に来てしまい、赤い線から後頭部が離れてしまっているのがわかります。

施術前の座位

次に正座の状態で・・・右肩が下がって肩の高さに違いが出ているのがわかります。

(施術前)足の左右の違いをみる、「殿屈検査R」

しんそう療方の検査で足の重心の違いを左右でみる検査をおこなうと、明らかに右足が曲がりにくく左右差がでていてバランスが悪くなっているのが、わかります。

(施術前)手の左右の伸び具合の違いをみる「バンザイ検査R」

右手が伸びにくくなっています。左右の手を動かす筋肉に違いが出ているのがわかりますよね。

手を上げたり降ろしたりする時に働く腕の筋肉は頚椎(首)から出ている神経に支配されているので、左右の手の上がり具合に違いが出ているということは、首に異常があるということが言えます。

当院で軽く手足を操作する無痛の施術をおこなっていくと・・・・

(施術後)手の左右の伸び具合の違いをみる「バンザイ検査R」

施術後は右手がよく伸びるようになり、左右の手の伸び具合いが揃いました。

左右の手を動かす筋肉が対称性にそろうことで、その筋肉を支配している神経を介して頸椎(首)が正しい状態へ調整されていきます。

(施術前)足の左右の違いをみる、「殿屈検査R」

足が左右対称性にそろうことで、骨盤が調整されます。なぜなら膝を曲げ伸ばしする筋肉(太ももの筋肉)は骨盤に向かって付いているからです。

骨盤がそろうことで、背骨も調整されて、本来のS字カーブを取り戻し、からだ全体のバランスがよくなります。

施術後の座位

施術後は、正座もキレイで右肩の下がりがなくなり、肩の左右差がなくなっています。

施術後の立位

施術後は首の生理的前弯(カーブ)ができ、後頭部が赤い線につくようになりました。

また、胸が開き肩の位置が後ろにきて背すじが伸びてきました。

このように、手足が左右対称性にそろうことで、からだ全体のバランスが良くなり、ストレートネックによる不調が改善していきます。

首だけにアプローチをする牽引や電気、手技ではなく、背骨やその土台である骨盤を整えていくことがもっとも重要なのですね。

ストレートネックからくる症状を改善させた、この方の喜びの感想

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(免責事項)個人の感想であり、万人にその効果を保証するものではありません

ストレートネックを経験した私からひと言

ストレートネックになると、首や肩、頭痛など様々な症状が出てきます。

放っておくと、椎間板ヘルニアなどになってしまう恐れもありますので、早めに改善させることをお勧めします。

だからといって、首の部分を引っ張ったり、もんだり、ボキボキするのではなく、背骨や骨盤を中心にからだ全体を整えていくことが重要なのです。

私も定期的に手足を左右対称性にそろえてもらい、椎間板ヘルニアによる手のしびれがほぼほぼ感じないぐらいまで回復しました。

あなたも首だけではなく、手足をそろえることでからだ全体のバランスを整えていきましょう!